憧れを持つ打順の重要性と役割
野球の打順はその試合の攻撃の軸となり、この順番にはチームとしての攻撃の役割が決められており順番と役割、重要性を知ることは野球の試合観戦をするためには必要な知識になり戦略を理解することにも繋がります。
上位打線の役割は主にチャンスメイクです。各打者がしっかりと出塁し、得点圏にランナーを置くことが期待されます。
1番打者は上位打線のリードオフを務めるポジションでヒットを打つ能力だけでなく、優れた選球眼が求められます。フォアボールでの出塁が期待され、内野安打も狙える柔軟性が重要です。また、走力があると出塁後の盗塁や進塁が期待でき、相手投手を圧迫します。
2番打者の役割としては、近年の戦術で多く用いられており1番打者が俊足で出塁し、2番打者が長打を狙う作戦が一般的です。これにはセイバーメトリクスの影響もあり、送りバントよりも効率的な打撃が求められます。そのため、俊足だけでなく、強打者を2番に置くことも増えており、2番打者は得点圏にランナーを進め、次の打者に繋げることが期待されます。
上位打線はチームの攻撃を牽引し、中軸につなげる役割があります。1番と2番が連携して出塁し、3番以降の中軸がチャンスを生かすことで、得点機会が大きく広がります。この連携プレーが上手くいくかどうかが、得点が決まるか決まらないかに関係してきます。
中軸となるクリーンナップにはランナーをホームベースに返す役割が求められます。
3番打者は、上位打線であり中軸でもあるハイブリッドな打順で、長打力と出塁率が求められ、4番につなぐための役割も担う。
4番打者は野球の攻撃のエースに置かれる役割で最も注目される打順です。
チームで最も長打力があり、チャンスに強い存在なので、相手チームからの警戒が大きく、フォアボールや敬遠を選択されることもあります。
5番打者はチームの流れを引き継ぐ役割が求められ 3・4番打者が打った後、さらなるダメ押し点を狙うので、長打力とチャンスへの強さが必要です。
下位打線は状況に応じたバッティングスキルが必要になります。
6番打者には中軸の直後で、状況に応じたバッティングが求められ、新しくチャンスをつくる役割もあり、1番打者タイプを置くことも戦略の一環です。
7番打者は5・6番によって役割が左右されますが、強打者を置くこともあれば、つなぎの上手い打者が入ることもあります。
8番・9番打者はスタメンの中でバッティングが苦手な選手が入ることが一般的で状況によっては投手交代前に打順が回ってくるため、戦術的に使われることがあります。
各打順には特有の役割があり、これを最大限に発揮することで打線全体の力を引き出します。野球戦術の中で、オーダーは監督の采配の見せ場となりチャンスを与えられた選手は全力で役割を全うします。